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- フェアライトの歩み 誕生から現在、そして明日へ -
驚 異 回 復 魔法の箱 ウィンドウがないぞ!
大旋風 過 ち 独 創 そして、明日へ
フェアライトの歩み
1994年に登場したフェアライトMFX 3
大旋風

シリーズ2は、初代CMIを少しアップグレードしたものでしたが、3万というショッキングな値段がついていました。 まだ8ビットでしたが、サンプルレートは、最高32 kHzで、サンプリング周波数レスポンスを15 kHzまでサステインできるようになり、 このため全体的な音質が向上しました。しかし本当に機能として新しかったのは、ページRでした。 ページRは、サンプリングと同じくらいの衝撃をミュージシャンに与えたのです。

ページRが威力を見せたのは、左右に走る水平の流れの中にノートをレイヤー状にグラフィック表示し、 アクセスとエディットを容易にしたことです。さらに、クオンタイズ機能とサウンドの追加と消去のきる 小節の繰り返しパターンというコンセプトを導入していました。MCLのレイアウトはわかりにくく、 単にテレコをデジタルにしただけようなものだったので、大きな違いでした。ペインはこうコメントしています。 「いまでは、シーケンサーはみんなページRのように動いているけど、当時は、驚異的で独創的なアイデアだったんだ。 これには、みんな驚喜したね。この機能だけのために、僕たちからフェアライトを買った人たちもいた。」

80年代初めから半ばにかけて制作されたレコードのほとんど全部にフェアライトの音がはいっている。 それほどの革新技術でした。ページRのおかげで、フェアライトは、熟練したキーボードプレイヤーやピーター・ガブリエル、 ケイト・ブッシュ、スティービー・ワンダーらのシリアスなミュージシャンだけのものではなくなり、マシンを買うか借りる 資金さえあれば音楽制作をしたいと思誰にでも使えるものになったのです。
パンク時代の響きの中で、ページRは、切迫する音楽制作の大衆化を歓迎する半ば社会主義的な考えのうねりを助長することになります。 音楽への入り口が閉ざされていた人でも制作ができるようになったのです。 音楽プログラマーという職業がうまれました。 このため80年代初期にはJJのような自称非ミュージシャン達がレコード制作にフェアライトを使うことができるようになったのです。 例えばJJの制作したFrankie Goes to Hollywoodの「リラックス」やThe Art of Noiseの一連のアルバムのようなものです。 二つのサンプラーが発売されました。よりダウンマーケット指向のイミュレーターIと、天文学的な価格のついた ハードディスクレコーダー兼用機シンクラビアでした。しかし、大部分の人々がサンプリングコンピューターとしてフェアライトを選択し続けました。 ページR、そしてサンプル音の非常に特徴的な色づけが、人気の続く大きな理由でした。
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フェアライトは、CMIシリーズ2の開発を継続しました。メインアップグレードの一つである3では、MIDI機能を装備しました。 そして1985年に全面 再設計したCMIシリーズ3で、再び大きく躍進し世界最初に今のサンプラーの形が完成しました。 価格は、6万と跳ね上がりましたが、初めて16ビットで44.1 kHzのCDクオリティでのサンプリング機能を実現しました。 また、ほぼ3分間の長さのステレオサンプリングを可能にする14 MBのRAMを搭載、16ボイスのポリフォニーを可能にしています。 ライトペンは直接画面 上ではなくQWERTYキーボードの横にあるタブレット上で作業するようになったのです。 このように表示、編集機能が大幅に強化されました。SMPTEタイムコードのリンク、ページRの改良、CAPS(Composer, Arranger, Performer, Sequencer) という新しいシーケンサーパッケージがありましたが、ページRの評価には及びませんでした。 またEventsyncというSMPTEベースのポストプロダクション・ツールもありました。85年は、大変好調な年でした。 フェアライトの歩み
ツアー中のスティービー・ワンダー
初期のフェアライトを使用
ボイストラッカー、ボイスやアコースティック楽器用のPitch to MIDIコンバーター、そしてビデオグラフィクス、エフェクト、ペイント用の 初めてのローコスト機であるCVI(Computer Video Instrument)も発売しました。しかし、まもなく地平線の上に暗雲が立ちこめはじめたのでした。
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