フェアライトの最先端オーディオ信号処理技術とコントロールサーフェスにより、EVO.Liveは放送プロダクションの核となります。ライブとポストプロダクションのモードをボタン1つで切り替えることができるこの革新的なコンソールは、ライブオーディオ制作における新たなパラダイムシフトとして称賛されています。
デュアルファンクション
1台のEVO.Liveコンソールで、ライブプロダクションとポストプロダクションの両方に対応できるため、他のどのライブ放送用コンソールよりも、費用対効果に優れています。2マンオペレーションにも対応しており、各エンジニアは、独立したフェーダセットを使用でき、かつ個別にチャンネルとモニタのコントロールができます。ライブ用とポストプロダクション用の切り替えはボタン1つでできます。ポストプロダクション用途では、オーディオおよびビデオの編集ができ、プラグインもサポートしています。そして異なるファイルフォーマット間の変換なども容易です。
ライブパフォーマンス+
コンパクトサイズのEVO.Liveはモジュラ型のコンソールで、一般的な生放送やライブプロダクションに対応することができます。
- 放送設備
- 中継車
- 舞台芸術劇場
- 礼拝堂
機器構成選択
フェアライトのライブ用製品群には、様々なタイプのコンソールが用意されています。 EVO.Liveは、12から60までのフェーダ数から選択することができます。そしてフレームは、スタンドアロン型シャーシ、コントロールサーフェス用モジュールタイプ、デスクトップ型シャーシから選択できます。QUANTUM.Liveは、フェアライトのライブ用製品群中のエントリモデルで、構成の選択はできません。それに対し、EVO.Liveは構成を自由に選択することができます。ローカルI/O、シンク、リモートI/Oが、別ラックマウント用プロセッサとして用意されています。
カスタマイズ
人間工学に基づいたコントロールサーフェスのレイアウトにより、瞬時アクセスを要求されるライブプロダクションに対応できる視認性の高い操作環境を実現しています。コントロールサーフェス上に配置されたフェアライトのピクチャキーは、各キーのラベルや機能をタスクにあわせて変更でき、常に必要なコマンドを示すことができるため、究極のカスタマイズ性を実現しています。
さらに、フェアライトのiCAN(ネットワー上の統合コントロール)技術により、オペレータは、インターフェースのレイアウトをカスタマイズしてより使いやすくすることができます。ピクチャキーを使用したさらなるカスタマイズもスクリプトを変更することによる可能です。
優れた信号処理能力
フェアライトのEVO.Liveは、FPGA技術により設計された強力な信号処理能力を誇る第二世代クリスタルコア(CC-2)をエンジンに使用しているため、チャンネルおよびバスの数が飛躍的に増え、超高音質と低遅延を実現しています。
EVO.Liveの製品群は、最大250入力、112ミックスバスに対応しています。バスはモノ、ステレオ、5.1で構成することができ、16モノN-1バスも使用できます。詳細な技術仕様はコチラ。
信頼性の強化
EVO.Live製品群は、ライブプロダクションのワークフローにとって不可欠なロバストかつ障害対策が強化されたシステムとなっています。電源二重化による完全にリダンダントなシステムとなっており、コンポーネントに障害が発生した場合には自動的にシステムが切り替わります。システムの信頼性をさらに高めるために、バックアップ用のクリスタルコア・オーディオプロセッサとホットスワップ用のリモートI/Oを追加することもできます。
比類なき費用対効果
EVO.Live製品群は、1台のコンソールを購入すれば、実質的に2台のコンソールを購入したのと同じになるため、これまでと比べ物にならないほどの低価格で驚異のデジタルオーディオミクシング性能を持ったシステムを手にすることができます。
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パンフレット (日本語版) |
EVO.Liveコンソール
EVO.Liveミクシングコンソールは、モジュール化やカスタマイズ性に秀でているため、制作に必要なミクシング環境を要求通りに構築することができます。
人間工学に基づいて設計されたコントロールモジュールは、視認性が高く、必要な操作を即座に行うことができます。コンソールは、2マンオペレーション機能も持っており、フェーダを2つのセットに分割することができます。完全二重化電源や、各パネルの通信にイーサネットを採用したことで、高信頼性を確保しています。
コンソールフレーム
コンソールは3つのバージョンがあり、いずれも最大60フェーダまで使用することができます。
- スタンドアロンEVO.Liveシャーシは、幅115cmの24フェーダユニットタイプから、幅265cmの60フェーダユニットタイプまで、様々なサイズがあります。L字あるいはU字形状にコンソールを配置するための角度45度の楔形オプションパネルも用意されています。
- 小型サイズのテーブルトップ(TT)シャーシもあります。12フェーダでたったの55cm幅で、12フェーダにセンタセクションを加えても71cm幅ですので、スタンドアロンシャーシに比較してとてもコンパクトなシステムを組むことができます。いずれもメイン入力が二重化されています。
- テーブルトップコンソールを複数使用して、フェーダ数を増やすこともできます。テーブルトップユニットは分割することができるため、2マンコントロールで使用したり、別々の場所で使用したりすることもできます。
- 究極のカスタマイズに対応するためEVO.Liveにはモジュール型も用意してありますので、カスタム製のコンソールにそのまま組入れることができます。このモジュール型を使用すれば、スタジオ設計者が独自のライブプロダクション環境を構築することが可能です。
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5.1サウンドと三次元音響
コンソールのチャンネルとバスでは、モノ、ステレオ、そして5.1に対応したグルーピングやパンニングができます。異なるフォーマット間のアップミックスとダウンミックスも自動的に可能で、音像制御には、パンニング、スプレッド、ダイバージェンス、ローテーション、LFE送りの機能があります。
コンソールに3D Audioのオプションを加えると、5.1や二次元音響を超えた三次元音響フォーマットに完全対応となります。このオプションを付加することで、自由なスピーカセットアップに対応したバス構成が作れるようになり、3D音響放送など最先端のプロダクションを行うことができます。
ミクシング以外の機能
効果音再生、マルチトラック録音再生、外部機器制御、タイムコード同期、大画面メータ表示などのツールを利用すれば、制作をさらに拡張することができます。さらに、このコンソールは、最先端のサラウンドサウンドミクシング、ラップトップPCによるオフラインプリプロダクション、照明システムの制御、サウンドライブラリのデータベースなどの機能も持っています。
オーディオ用、照明用、効果音マシン制御用など、フェーダは多機能に利用することができます。制作環境にあわせて、これらの機能を活用してはいかがでしょうか。
拡張機能 ― 録音再生
フェアライトのライブコンソールには、録音再生のオプションを付加することができます。ライブパフォーマンスの制作を行いながら、同時に、最大128個のオーディオ信号を録音することができ、さらに、同時にフルHDのビデオ1系統を収録することができます。
また、コンソールは、ライブパフォーマンス時に、最大128個のオーディオを同期再生することができ、ライブ入力とミックスすることもできます。
EVO.Liveユーザインターフェース
大画面のタッチスクリーンを採用しているため、全システムの監視が容易で、必要な機能を即座に操作することができます。N-1、連絡系、メータリング、フレキシブルなバス構成などにも対応しています。
テンプレート、シーン、キュー
ユーザがセットアップしたコンソールのコンフィグレーションをテンプレートとして保存することができます。テンプレートは、コンソール全て、全チャンネル、EQやダイナミックスなど個別の機能ごとから選択することができます。ライブプロダクションを行いながら、ミクシングのセットアップを「シーン」として幾らでも保存することができます。 そして、これらのシーンは、そのシーン全部あるいはシーンの一部分を選択して読みだすことができます。シーンを読み出すことで、異なるショーや幕に合わせて、即座に卓のセットアップを変更することができます。しかも、変更したくない部分には影響を与えずに、セットアップの変更が可能です。
キューリストを利用すれば、ライブパフォーマンスの進行に合わせて変更するイベントを組み上げることができます。各キューは、1つまたは複数のアクションを読み込ませることができ、例えば、シーンの読出し、MIDIメッセージの送出、照明システムの制御などを組み込むことができます。
2マンオペレーション
EVO.Liveは、2マンオペレーションに対応しており、各オペレータが独立したフェーダセット、チャンネル、モニタコントロールを使用できます。
Xplain
フェアライトのライブコンソールには、Xplainというオンラインヘルプシステムが用意されています。この機能はシステムに組み込まれていますので、オペレーションが分からない時には、いつでも利用することができます。
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