■ Fairlightは上海万博のオープニングに信頼とやすらぎをもたらす | |
7,000万人以上の人々。(そのほとんどが中国人)が上海万博を訪れると予想され、この驚異的なイベントのためのオープニングセレモニーを支障無く進行させることは、必須でした 史上最も壮観な屋外のマルチメディアディスプレイと謳われ、4月末に行われた上海万博のオープニングセレモニーは、テクノロジーの限界をその極限にまで押し上げました。可動噴水、レーザー投影や世界最大のLEDスクリーンなど多数の演出と共に、花火、音、光をノンストップに使用した大変豪華なショーでした。 (4台のXynergi、2台のサイドカーと多数のモニター) オーストラリアの制作会社のDavid Atkins Enterprises(DAE)は、エキスポ主催者と共に、世界中のテレビ局に送られたライブと放送オーディオを含む式典の全面を取り扱うために働いていました。この仕事のために選ばれた機材の中に、2台のXynergiコントローラー、2台のワークステーションPC、2台のSX20 I/Osとフェーダーサイドカーで構成されるFairlight再生システムが2セット用意されました。 DAEのミュージックエディター/プレイバックエンジニアのSteve Logan氏は言います。「どんなライブイベントでも、特にこのような重大な場面では、信頼性は最も重要なことです。これは、オーディオ必要条件のために私たちがいつもFairlightを選んでいる理由です。なぜなら、Fairlightには少しの問題もないことを私たちは知っているからです。」Logan氏はまた、非常に速いターンアラウンドを可能にしたので、リハーサルとプロダクションの間に再生システム上で直接編集するFairlightの能力が本領を発揮した、と付け加えます。「私たちは、大量のマルチコアケーブルとは対照的に単一の同軸ケーブルを使用し、容易に複数のシステムとルーティング信号をリンクさせるFairlightのMADI機能も好きです。」と、彼は説明します。「Fairlightはまた、非常に速いレスポンストランスポートコントロールだけでなく、再生の間のリアルタイムにアクセスできるパワフルで柔軟な同期機能も持っています。それは、ライブアクションと同期するうえで必要不可欠です。高いカスタマイズ構成を考慮する時、もう一つの有利点は内蔵ブッシング、パッチングとミキシングでしょう。」 (DAEのSteve Logan氏) 「Welcome To China」「Harmonious Gathering」「Celebration」という3部構成で、上海万博の野外セレモニーは南浦大橋から盧浦大橋までの黄浦江両岸3.2Kmにわたる『ステージ』で行われました。音楽は2009年アカデミー賞のスラムドック$ミリオネアのベストミュージック賞を受賞したA.R.ラフマーンによるドラム前奏曲が特徴的でした。Huan Zhi Liの「Spring Festival Suite」から始まり、上海フィルハーモニー管弦楽団とチャウ・ペン(P指揮者)、アカデミー賞の作曲賞を受賞したヴェンゲリス(Vangelis)の「ドラゴン」によるパフォーマンス。古典的な部分のセレクションと並び、Zhao Guang、Peewee Ferris、Chen Gang、He Zhanhao、Zhen Lu、Wang XilinとJohn Adamsからのミュージックコントリビューションもありました。 Logan氏はまた、オーディオプロダクションの複雑な本質が、一時的なスタジオが万博会場で造られる必要があることを意味した、と付け加えます。「ライトニング、ビデオ、レーザーと噴水のコントロールに送るタイムコードで、ショー全体はFairlightと同期しました。また、私たちは、すべての花火を作動させるために、トラックをFairlightからFSK(Frequency Shift Keying)に送りました。」 DAEはこの種の複雑なイベントに対する幅広い経験があります。2000年夏のシドニーオリンピック、カタールドーハの2006年アジア競技大会、2006年冬のバンクーバーオリンピックの開会式/閉会式を取り扱っています。「以前の経験を利用するとき、それは確かに助けになります。」と、Logan氏は言います。「そしてまた、選んだ設備への信頼があることもまた、助けになります。」 |