GRAND CENTRAL FAIRLIGHT PYXISでスタジオをネットワーク化
Pyxisシステムはとても良く機能し、既にスタジオ基盤の一部となっています


2008年4月14日、イギリス、ロンドン — ロンドンのソーホーにあるGrand Central Studiosは、FairlightのPyxisスタンドアロン型ノンリニアハードディスクドライブシステムを導入することによって、セッションをセットアップするのにかかる時間を劇的に短縮し、転送過程ポストセッションを早くしました。

このオーディオポストプロダクションは、3つの転送ベイと4つのスタジオに7台のPyxis SDシステムを導入しました。また、最適なHDプレイバックのためにフル1080p HDを提供しているDolbyシネマ5.1認定スタジオへ、Pyxis HDシステムを導入しました。これらのシステムは、Barco DP90プロジェクターを使用したHDで出力しています。

Grand CentralのテクニカルディレクターのIvor Taylor氏は次のように述べます。「あなたは機材がいつ正しく動作しているのかを常に知っています。そのことを考える必要さえありません。私たちのPyxisシステムはそのカテゴリーに分類されます。たった3ヶ月間動かしただけですが、それらは非常に見事に動作しているので、既にスタジオ基盤の一部になりました。」

画像プロジェクトをひとつのスタジオから別のスタジオへ容易に移動させることができる、完全に互換性のあるネットワークシステムなので、Grand CentralはPyxisを選択しました。そのノンリニアハードディスクフォーマットは、Grand Centreと彼らの顧客が大量のベータテープ在庫をもはや必要としないことを意味します。かつてロンドン中をバイクで届けていた貴重且つダメージを受け易いテープは今、Pyxisイメージファイルとして機材に保存されます。クライアントがGrand Centralに着くとすぐに、彼らのオーディオを加える準備ができ、素早くロードすることができます。

「オンライン/デジタル画像は、今日のオーディオポストプロダクションビジネスにおいて、絶対不可欠です。」と、Grand CentralのオーディオマネージャーのChris Lagden氏は言います。「クライアントは、デジタルファイルを受け取ってダウンロードし、すぐに作業に取りかかれることをスタジオに望んでいます。Pyxisは準備の必要がほとんどないため、スタジオ時間の最後の数秒まで最大限に使用できます。幾度もテープを早送り/巻き戻しする面倒な作業に時間を浪費することなく、直ちにセッションを始めることができます。」Ladgen氏はまた、「Pyxisは転送時間も大幅に向上させ、DVD上の完成したプロジェクトをクライアントに提供するのがとても簡単になりました。」と付け加えます。

「Pyxisは最終的なオーディオと同様に最終的な絵をファイル形式で保存するので、テープに絵を置く必要はもうありません。」と、彼は言います。「これは各セッションの終了時、非常に速い転送時間で終わります。Pyxisはまた、テープ保管のために必要とされる物理的な空間を排除するので、画像ファイルのファイリングと保管がはるかに効率的になりました。テープ画像に取り組んでいる時、クライアントはセッションの後にしばしば絵を持ち帰り、私たちに何らかコピーを取っておくことを望みます。Pyxisで、その絵を各セッションが吸い上げるので、絵は再び使用できる状態でGrand Centralに残ります。」

Grand Centralは今、サウンドから画像セッションまで、引き受けるあらゆるものにPyxisを使用しています。サウンドエンジニアのスタジオディレクターであるRaja Sehgal氏は、こう述べます。「システムはシームレスに機能し、私たちはFairlightがハイ・ビットレートのHDイメージのために、プレイバックを最適化したやり方に喜んでいます。PyxisのHD能力は、私たちがこのシステムを選んだ主な利用の一つでした。また、Pyxisが現在HD画像と関連した様々なタイムコードレートで映画を上映できるという点も気に入りました。私たちの新しいDFC Geminiディスクからのハイ・ビットレートのHD画像における9ピンコントロールもまた、真のワーキングモデルであることを立証しています。」

FairlightとGrand Centralとの関係は、最近CC-1メディアプラットフォームのXynergiメディアプロダクションセンターに更新した、DREAMワークステーションを導入した2004年に遡ります。

「インストールとアップグレードの間のFairlightとUK代理店Tekcare Ltdによる24時間サポートが、Grand Centralとの関係を強化し、すべての6つのスタジオのさらなるアップグレードにつながりました。」と、Ivor Taylor氏は付け足します。

Pyxisについて
Pyxisは、オーディオポストプロダクション、フィルムダビング、テレシネキャプチャ、スクリーンルーム、ADRレコーディングスタジオにおけるADRリスト準備で使用するために設計されたノンリニアビデオプレイヤー/レコーダーファミリーです。

PyxisはWindowsXPTMオペレーティングシステムのPCプラットフォームに簡単にインストールできます。Pyxisは一体型システムとして、SONYTM9ピンコントロールで、または、標準イーサネットを接続プロトコルとして使用するスタジオ内ネットワークのマルチシステムの一部として、操作することができます。

Pyxisファミリーは4つの製品からなっています。Standard Difinitionプレイヤー/レコーダー(PYX-S)、GenlockとSDI I/O付きStandard Definitionプレイヤー/レコーダー(PYX-PRO)、HD/SDネットワーク対応プレイヤー(PYX-P)、最高速ビデオクオリティのためのJPEG Compressionまたは4:2:2非圧縮ビデオをサポートするSDIとGenlock付きHD/SDプレイヤー/レコーダー(PYX-HD)があります。

すべてのバージョンがNTSCまたはPALの非圧縮/圧縮ビデオフォーマットをサポートし、フィルムプロダクション用のHDバージョンでは24と23.98を含むあらゆるフレームレートをサポートしています。さらに、すべてのHDバージョンがマスタータイミングリファレンスとして、Tri-Levelシンクをリファレンスすることができます。LTCは必要に応じて作成可能なので、Pyxisはあらゆるダビングルーム作業でマスターとして使用可能です。すべてのPyxis構成は、9ピンとビデオシンクのためにPCIコミュニケーションカードと、CD(システムソフトウェア、ライセンス用ハードウェアドングル、インストールガイドを含む)、通信ケーブルが付属されます。

Fairlightについて
オーストラリアのシドニーを拠点とするFairlightは、CC-1 FPGAデジタルプロセッシングエンジンで動くメディアプロダクションシステムを開発、製造しています。Fairlight製品には、Constellation、Xynergi、AnthemとPyxisがあります。そして、そのすべてが世界の主要な放送局、ポストプロダクション、音楽スタジオや映画制作スタジオで大きな位置を占めています。Fairlightは革新と発展の豊かな伝統があり、環境に配慮した「グリーン」なコンピューティングテクノロジーの最前線にあります。